大 型ハドロン衝突型加速器 (LHC)
稼動開始 —。
なにそれ? って人が多いと思うけど、
これは世界規模の巨大プロジェクト。
イベント開催日や記念日にしか変化しないGoogleのロゴも
LHCの稼動開始を記念しています。
2008年9月10日のGoogleロゴ[Large Hadron Collider]
大型ハドロン衝突型加速器(LHC)とは何か説明しようっ!
大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider、略称 LHC) とは
スイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで設置されている、
高エネルギー物理実験を目的として、セルン(CERN) が建設した
世界最大の衝突型円型加速器の名称。または実験の総称のことです。
セルン:欧州合同素粒子原子核研究機構
世界最大とあるけど、
この大きさが想像を超えている。
「この機械がLHCです。」
といえるものではないのでさらに説明しよう。
LHCは巨大な実験装置。
全周27 kmの地下トンネル内に超伝導電磁石を並べ加速器を設置。
また、地下100mの地点に4つの観測施設(6階建てのビルに相当)と
5台の観測装置を設置してあります。(これであってるはず)
全周27 kmって、、、
地下100mって、、、
左:LHC説明図 / 右:LHCの航空写真(実際は地下にある)
ね、規模がでかすぎるでしょ。
管理人は以前、このLHCの話をラジオで聞いたことがある。
このプロジェクトには日本も参加しているんだけど、その研究所の女性が
ラジオ出演されていて、とにかく熱く語っていたことを覚えている。
どうにも規模がでかいSFのような話だったから、
ほんとかよ~ と思って聞いていたんだけどねー。(失礼)
ちなみにトンネル内に超伝導電磁石を並べているのは、
陽子ビームの軌道を曲げて周回軌道に乗せるためとのこと。
(陽子ビームが全周27 kmのトンネル内をグルッと、、、)
トンネル内部
では、
こんなに巨大な装置でどんなことができるのかというと、、、
7兆電子ボルト(7TeV)まで加速させた陽子ビーム同士を正面衝突させ、
宇宙が誕生した「ビッグバン」直後(1兆分の1秒後) の宇宙と同じ温度
(エネルギー)を作りだすことができます。
ビッグバン直後の状態を再現!!!
このデータを解析することにより、
いままでわからなかったあれやこれやが解明されます。
(正しくは、解明されることが期待されている)
物質に質量を与えたと考えられる「ヒッグス粒子」の発見とか、、、
宇宙を満たしているといわれる暗黒物質の正体とか、、、
その、あれやこれやの実験のなかに
「極小ブラックホールの検出」というものもある。
ブラックホール?
どうやら、LHCの衝突エネルギーで
極小ブラックホールを発生させることが可能らしい。
ちょっとワクワクする話 —
実際、LHCの衝突エネルギーでは困難といわれているみたいなんだけどね。
でも、一部の研究者からは
「発生した極小ブラックホールが
地球を飲み込んでしまう可能性を否定できない。」
と停止を求める意見もあるというから驚きだよ。
「なにおー、飲み込まれる前に
こっちから飲み込んでやんよ!」
by 言い放ってみただけの管理人
まだあるよね? 地球。
無くなったら誰か教えてねー。
こんな悲しいニュースもありました、、、
Large Hadron Collider
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