ジョニーの話

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「ジョニーとおなじくらい。」  
 
とカノジョは言った。 
 
 
 
 
なんの話かというと 
この休日に、人参、大根、里芋、白菜 etc...  
土もついてる新鮮野菜をたんまりともらってきたんだけど 
そこに見たことないムシがいたらしい。 
 
 
そして、そのムシは横歩きをしていたという。 
 
「カニじゃないよねぇ?」とカノジョ。 
 
 
カニ!? 
 
 
目がギャグじゃない。 
 
 
本気か!? 
 
 
 
 
 
 
 
その、見たことないムシの大きさが、 
ジョニーと同じくらいだって言うわけだ。  
 
なんだ、ジョニーくらいか(ホッとしたぜ) 
 
 
だったら小さい。 
いまごろ、ジョニーがつかまえてたり、、、ってな。 
 
 
そもそも、横に歩くムシなんているかぁ? 
 
そのムシは片脚を怪我してたんじゃねーのー 
なんて会話をしてたのさ。 
 
 
 
ところで 
ジョニーってのはなんだ? とか思った? 
 
 
 
それについての答えはここにはない。 
 
 
 
ジョニーという名前こそあれど 
こっちが勝手に呼んでるだけ。 
 
 
ジョニーは存在している。 
それだけを語ろう。 
 
 
その存在を語るために 
俺は存在しているんだ。 
 
 
いや、言いすぎた。 
そんなわけない。 
 
 
 
 
うちのジョニーは人気者。 
 
 
 
大きさの比較対象にもなるジョニー。 
 
 
 
あらわれてはすぐ消える忍者なジョニー。 
 
 
 
飼ってないのに住んでるジョニー。 
 
 
 
期待もこめて呼ぶなら、退治屋ジョニー。 
 
 
 
何年たっても、その名はジョニー。 
 
 
 
「あっ、ジョニーが小さくなった!」なんて、 
たまに小さくなって登場するジョニー。 
 
 
 
ジョニーらしきはジョニー 
 
 
 
今日もどこかへ旅人ジョニー 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
住み慣れた、この部屋を引っ越しても 
ジョニーに出会えばカノジョは言うだろう。 
 
 
 
 
 
「あっ、ジョニー!」 
 
 
 

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