レプトケファルス 〜ウナギの秘密〜

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2月のはじめに、世界で初めて 
天然ウナギの卵が見つかったというニュースがあったよね。 
 

こんな内容のニュース 
 
天然のニホンウナギの卵31個を、日本から約2千キロ南にある太平洋・ マリアナ諸島西方沖で、東京大大気海洋研究所の塚本勝巳教授らの研究チームが発見した。亜種も含め19種いるウナギで卵を見つけたのは世界初。長年の謎だった産卵の位置を特定し、新月に合わせて産卵するとの説も証明した。

 

これ聞いたとき、えっ!? って驚いた。 
 
卵が見つかったということより、いままで卵が見つかってなかったのかよ、、、ということにね。だって、ウナギって養殖してるし。以前にも、中国産の養殖ウナギとか話題になったしさ、 
 
 
じゃあ、その養殖はどうやっとんじゃーいっ!! 
 
って、疑問に思ったわけ。 
 
 
ということで調べてみたら 
知らなかったことがでてくるでてくる。 
 
 
まず、わかったのはこれっ 
 
 
ウナギってのは、シラスウナギを海で捕まえてきて、そのシラスウナギを大きく育てているっ!ということ。 
 
 
うひゃひゃーーー!!! 
 
 
って、あんまり驚かない? 
 
 
ウナギという、たくさん食べられてるポピュラーな魚なのに 
 
稚魚を捕まえて育ててるんだよ。 
 
 
そんな手間をかけてるなんて、、、 
 
しかもそれだけ多くのシラスウナギを捕まえることができてるのに卵は長い間、見つかってなかった、、、 
 
それが不思議。 
   
 
 
 
 
そして、ようやく 
今回のタイトルの話。 
 
レプトケファルス  
 
 
恐竜みたいな名前だけど、これはシラスウナギになる前の状態を指す名称。 
 
 
でね、でねっ 
このレプトケファルス期のときの外見が特殊っ 
 
 
なんと、平たく、細長く、透明に近い状態。 
 
 
レプトケファルス 
これがレプトケファルス。(ウナギかどうかは不明) 
 
 
 
こちらは海で撮影された貴重なレプトケファルス動画。 
 
 
 
 
 
 
なぎの成長過程をわかりやすく書くとこのような順番です。 
 
■卵 
 
↓ 
 
■レプトケファルス(幼生) 
 
↓ 
 
■シラスウナギ(稚魚) 
*このときに捕まえて養殖しています。 
 
↓ 
 
■ウナギ(成魚)
 
 
 
 

ウナギだけじゃなく、アナゴやハモなんかにも成長の過程でレプトケファルスのときがあるから、レプトケファルス期といったほうが誤解がないかも。 
 
 
 
レプトケファルス期のウナギの体長は約5cm 
成長してゆくと約18倍の大きさに育ち、成魚のウナギとなります。  
 
 
 
 
ちなみに、マアナゴのレプトケファルスは高知県などで「のれそれ」と呼ばれてます。 
 
レプトケファルスと書くとなんか知的な感じなのに「のれそれ」だと、かなり知的感が失われちゃうよね。 
 
 
けど、それはまだ許せる、、、 
 
 
兵庫県淡路島では、呼び名が「はなたれ」だよっ(汗) 
 
 
はなたれ  
↑大きいからウナギのレプトケファルスではないと思うけど、参考まで  
 
 
確かにね、、、「はなたれ」的に見えなくもないけどさ、、、三杯酢などで躍り食いにしているというけれど名前が「はなたれ」じゃ、食欲わかないってーの(笑) 
 
このっ レプトケファルス小僧がっ! 
 
 
 
 
 
さーて「はなたれ」から話題を変えよう。 
まだ言ってないことがあった。 
 
 
それは、、、 
 
 
レプトケファルスからシラスウナギに変態するときに 
 
体が小さくなる ってこと。 
 
 
これには驚くでしょ? 
 
 
 
成長しているのに小さくなる、、、 
食べても旨いけど話題にことかかないね、ウナギちゃんは♪ 
 
 
うなぎ  
レプトケファルスからシラスウナギへの変態  
 
 
 
このレプトケファルス期は体がゼラチン質らしく、変態時には脱水収縮して体組織の濃縮が起こるために変態の前後で小さくなるんだって。 
 
海の中にいるのに脱水収縮たぁ 
これまた不思議っ 
 
 
 
 
 
 
 
今回は久しぶりにためになったなぁ。 
 
 
 
日々、勉強だ☆ 
 
 
 

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