国立新美術館が
2007年1月21日(日) に開館しました。
新 国立美術館ではなく、国立 新 美術館です。
↓美術をかじった人間として、忘れずに紹介しておこう。
国立新美術館は六本木に建てられた、国内最大級の規模を誇る、世界ではじめての企画展・公募展専用の美術館。10を超える展覧会が同時並行で開催できます。
そして、国内最大級というだけあり、すべてにおいて国内最大なわけでありません。建築面積が国内最大で、敷地面積や展示場面積、延床面積などは、徳島県の「大塚国際美術館」のほうが勝っています。
いってしまえば美術品コレクションをもたないカラの箱なんですが、黒川紀章氏の設計による、透明で波のようにうねる、ガラスカーテンウォールの外観は美しく未来的っ
(ガラスカーテンウォールは日射熱・紫外線を100%カットする省エネ設計)
スゲーかっこいい建物ができたなぁ!などと、六本木ヒルズの展望台から感心して眺めていたのは3ケ月前の管理人です。
(六本木ヒルズの展望台なんて、お金払っていくかよー、
と思っていたんだけど、親戚への東京案内がてら行ってしまった)
で、シンボルマーク・ロゴのデザインは管理人のライバルである(ウソ) 佐藤可士和氏が担当してます。新しさがあるし、いいんじゃないでしょーか。
国立新美術館が建てられた経緯。
そもそもは、日展を代表とする公募団体の「もっと広い展示スペースが欲しいよー!都美館(東京都美術館)なんて狭いとこに作品を展示すんのはやだよー!」という不満の声が発端となり、それならば、都ではなく、全国的な美術団体の為に東京大学生産技術研究所跡地に採算は考えてないよね?という、国内最大規模を誇る立派な「国立新美術館」がつくられました。
採算は考えてない?
というのは、巨額の建設費を投じて建設したものの公募団体の施設使用料は比較的安く、あまり高く施設使用料を設定すると団体は使わないため、何年かかっても建設費を回収するのは不可能じゃね!?という批判がでてるからです。
それに、美術品コレクションを所蔵してないから、美術品に対する有能なスタッフがいない&国際的な信頼感がないといわれています。
けれども、2007年2月7日からは、ポンピドー・センターの所蔵品展「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900−2005」が開催されるし、4月にはモネの大回顧展がひかえているなど、前評判のわりにはかなり頑張ってる印象。
*当初はナショナル・ギャラリーという名称を検討してましたが、外国の観光客がワシントンD.C.のナショナルギャラリーやロンドンのナショナルギャラリーのような美術館だと勘違いして来館する恐れがあるので、その名称は却下されています。
よその美術館からすると、箱だけキレイな美術館だねー な感じですが、新しい使い方するベント団体や企業もあらわれるかもしれないし、国立新美術館側もそのような新しいアイデアに期待してるでしょう。テレビでみましたが高級車のセレモニー会場として開館前に使われていたし、ファッションショーなんかもできそうだしねー。と、これからこれからです。
名 称 国立新美術館
設 計 黒川紀章・日本設計共同体
事業主体 文化庁
開 館 2007年1月21日
竣 工 2006年6月14日
施工期間 2002年9月~2006年5月
建物高さ 32.5m(最頂部)
天井高さ 5m(展示室1A~1D、2A~2D、3A、3B、企画展示室1E)
8m(企画展示室2E)
21.6m(エントランスロビーのアトリウム)
床耐荷重 1.2t/m2(展示室2A~2D、3A、3B、企画展示室2E)
1.5t/m2(展示室1A~1D、企画展示室2E)
敷地面積 約30,000m2
展示場面積 約14,000m2
建築面積 約12,500m2
延床面積 約47,960m2
フロアー構成(地上4階、地下1階)
4F事務室・3F展示室3A、3B / 講堂(約300人) / 研修室3室(各室約30人) / アートライブラリー/レストラン・ 2F企画展示室2E / 展示室2A、2B、2C、2D / カフェ・1F 企画展示室1E /
展示室1A、1B、1C、1D / 野外展示場/カフェ ・B1Fミュージアムショップ / カフェ
所在地 :〒106-0032 東京都港区六本木7-22
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 :火曜日、年末年始
アクセス
東京メトロ千代田線乃木坂駅6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分
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