ツァーリ・ボンバ(最強の兵器)

更新日:

1961 年10月30日 

北極海の上空でソビエト連邦による 
水素爆弾の爆発実験が行われた。 

この実験に使用された 
水素爆弾「RDS-220」こそが 

史上最大の水素爆弾にして、 
史上最強の威力を誇る兵器 

「 ツァーリ・ボンバ 」 
(Tsar Bomba)である。 

名前の意味は  爆弾の皇帝 

爆発エネルギーは50メガトン(TNT換算50,000キロトン)その爆発は1000キロメートル離れた場所からも確認でき、衝撃波は地球を3周したという。 
広島に投下された原爆「リトルボーイ」の爆発エネルギーはTNT換算15キロトンなので、比較するとツァーリ・ボンバは「リトルボーイ」の3300倍の爆発エネルギーとなる。 

なお、本来100メガトンの威力を実現する予定であったが、テスト現場の地殻の損傷、ソビエト連邦領内への放射能汚染のリスクを科学者が警告し、核分裂を抑える構造へと変更が加えられ、50メガトンに抑制されたという経緯がある。 

ツァーリ・ボンバ  
■名称:ツァーリ・ボンバ(水素爆弾 RDS-220) 
■コードネーム:イワン 
■全長:8メートル 
■直径:2メートル 
■重量:27トン 
■爆発エネルギー:50メガトン 
■設計者:ユーリ・ハリトン他 
■設計都市:核開発秘密都市アルザマス16 
※現ロシア連邦 ニジニ・ノヴゴロド州 
■運搬・投下機:Tu-95 
■測定・撮影機:Tu-16V 
■投下時間:1961年10月30日午前11時32分 
■投下地点:73.85°N 54.50°E 
※北極海 現ロシア領ノヴァヤゼムリャ上空 
■投下高度:10,500メートル 
■爆発高度:4,000メートル(海抜4,200メートル) 
■一次放射線の致死域(500rem):半径6.6キロメートル 
■爆風による人員殺傷範囲:23キロメートル 
■致命的な火傷を負う熱線の効果範囲:58キロメートル 


ツァーリ・ボンバの爆発実験(公式記録)

爆弾の威力を比較したイラスト 
ツァーリボンバ 
ツァーリボンバ 
広島原爆は拡大しないとわからないほど小さい  

 
火球サイズ比較  

ァーリ・ボンバは、人類史上、最大最強の威力を誇ったが、その重量と大きさゆえ運搬が非常に困難であり、非実用的兵器であった。 

核開発がすすみ、多数の小型核爆弾によって地域一帯を覆い尽くすという考えが主流となった現在、、、 ツァーリ・ボンバを超える、強大な爆発エネルギーをもつ単一兵器は、今後出現しないものと思われる。 

そう思われている — 

以上 

最強の兵器のお話でした。 


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