アニマリス・モデュラリウス[3×13×4m]150kg
テオ・ヤンセン展 をみてきたのでその感想です。
ちなみに会場は日比谷パティオ特設会場
白状すると、巨大な人物彫刻を作ることで有名な
ロン・ミュエクと勘違いして行ってきたのさ(汗)
テオ・ヤンセンという名前を聞いて、
「あっ、あのでかいリアル人物像を作る人だっ!」と、
なぜか思い込んでしまったのが間違いのはじまり。
作品が巨大ってとこもリンクしたから
へー、巨大彫刻のほかにこんな作品も作ってるんだー
すげー多彩な才能のある人だなぁ。なんて思ってた。(俺のばかっ)
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我ながらちょっといいかげんすぎ。
さすがに作品みてる途中でこれ違う人だ、、、と気付いたよ。
正直、
入場料1500円は高かった。
事前にユーチューブでみた映像に惹かれたから
本物がみたくなったわけだけど、動くのは1番上の画像の作品と
もっと小さな作品の2つのみ。(小さいほうは観客が動かすことができる)
2つだけだよ!?
残りの作品はというと、すでに経年劣化で動かない作品ばかり。
それも動く時の姿勢で展示されてるわけじゃなく、
折り畳まれてるから、なかば、廃材にしかみえない。
肝心の1時間に1回行われるデモンストレーションも
説明が長いわりに作品はほんの数メートル動いただけ、、、
巨大作品がどんな風に動くのかは知ってるし、
実際にこの目で動いているところがみてみたいっ!
と、そこだけを期待していったのにぃ
あー
もの足りねーーーーーーー
このCMの映像はとてもいい感じなのに、、、
↑こんなふうに、会場内に砂浜が再現されてて、
その砂の上を作品が動いているのを想像してたのになぁ、、、
展示の仕方も安っぽくて体育館に置いただけな感じだし、、、
1500円とるならそれくらいしてもいいだろうに。
そして、違和感を覚えたのが
作品の設定というか世界観。
この巨大生物のような作品のエネルギーは「風」であるということで、
風食生物(ビーチ・アニマル)と名付け、生きているという設定だ。
作品には個々に恐竜みたいな名前が付いてます。
アニマリス・オルディスなど(ラテン語だって)
それくらいなら許せるんだけど、
生物であるということを説明スタッフも指導されてるから、、、
(そういう設定だからしょうがないけど)
まるで、博物館にある恐竜の化石の説明をするように
真面目な顔して説明をしてくれます。
それが、イタイ。
↓例えばこんな感じ。
「○○○○は強い風の日には風で飛ばされないように、
砂浜に杭を打ち身を守ったといわれています。」
「○○○○の体重は250kgあったといわれています。」
「○○○○の寿命は短かかったようです。」
「この子」とか呼ぶ、、、(作品を)
でも、目の前にあるのは
パイプやテープやペットボトルでできた
バッチリ非生物な作品。
スタッフが説明する姿が浮いてるように感じたなぁ。
頑張ってるから余計にか。
(非生物を生物にみたてる演劇集団かっ)
ぬいぐるみを生きてると思い込んでる人のような、、、
そんな恐さもあり、、、
それでいて、作品の作りが雑なんだよ。
あまりの雑さに「だから寿命が短いんだろ。」
なんて笑って言ってる人もいたぞ。
上から目線で言わせてもらえば、
自分の作品の世界観に酔ってるパターンだね。
壊れた作品のことを
「化石」と称して展示するとかね
後づけで考えた設定にも感じる。
(もしかするとキュレーター側の意向なのかな?)
いままでみたことのない巨大生物のような作品が、
砂浜を動いて歩くというのは新鮮だし、
いまの時代にあえて動力が風だけってところも素敵なのにさ。
もったいない
作品自体は素敵でもこの展覧会はダメな奴
ユーチューブで映像を流すとか、
もっと小さい規模の個展なら絶賛ものだったのに、
展示の規模を大きくして、コンセプトを壮大にしていったら
おかしなことになっちゃったという感じ??
作品の魅力以上にコンセプトや設定を盛ると
カッコ悪くなるんだなぁと思った次第
世の中のアーティストのみなさん、、、
気を付けよう☆