クマムシ(最強生物)

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管理人のイメージ笑  
 
 
近ごろ話題? のクマムシ。 
 
 
体長は 50マイクロメートルから 1.7ミリメートルととても小さいけれど、形がクマに似ていることからクマムシと呼ばれています。 また、名前にムシと付いているけど昆虫ではなく、分類は緩歩動物(かんぽどうぶつ)です。  
 
緩歩動物というのは環形動物(脚がない。ミミズとか)と節足動物(脚がある。蟻とか)の中間にあたる存在。節足動物に進化する途中で退化した動物群と考えられているもので、緩歩動物といえばクマムシというくらいに代表がクマムシ。  
クマムシは種類も多く、やわらかそうな外観のものから上の写真のように頑丈そうなものまで様々。また、ありとあらゆる環境に生息しています。 
 
 
なんといっても、クマムシのすごいところは環境に対する絶大な抵抗力。これがクマムシが最強生物などといわれる由縁であり、それは、通常状態から乾眠状態になった時に発揮されます。(乾眠については後述)  
 
 
 
乾眠したクマムシはこんなにスゴイ!!! 
 
■乾燥に強い! 
体重の85%をしめる水分を0.05%まで減らし、極度の乾燥状態にも耐える。 
 
■温度に強い! 
151℃の高温から、ほぼ絶対零度(0.0075ケルビン)の極低温まで耐える。 
 
■圧力に強い! 
真空から75000気圧の高圧まで耐える。 
 
■放射線に強い! 
高線量の紫外線、X線等の放射線に耐える。 
X線の致死線量は57万レントゲン。(ヒトの致死線量は500レントゲン) 
 
 
 
クマムシ(英名:water bears) 
■分類:緩歩動物 かんぽどうぶつ(英名:Tardigrada) 
■体長:50マイクロメートルから1.7ミリメートル 
■生息場所:熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、 
海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息する。 
■エサ:堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液) 
■種類:およそ750種以上(うち海産のものは150種あまり) 
 
 
 
 
↓以下、さらに詳しいまじめなWIKI解説  

《 乾眠とは? 》  
周囲が乾燥してくると体を縮めて樽状になります。乾燥状態になると体内のグルコースをトレハロースに作り変えて極限状態に備えます。水分がトレハロースに置き換わっていくと、 体液のマクロな粘度は大きくなるがミクロな流動性は失われず、 生物の体組織を構成する炭水化合物が構造を破壊されること無く組織の縮退を行い 細胞内の結合水だけを残して水和水や遊離水が全て取り除かれると酸素の代謝も止まり完全な休眠状態になります。この状態を乾眠といいます。樽(tun)と呼ばれる乾眠個体は水を与えれば再び動き回ることができます。 
 
ただしこれは乾眠できる種が乾眠している時に限ることであって、全てのクマムシ類が常にこうした能力を持つわけではありません。また、乾燥状態(乾眠)には瞬間的になれるわけではなく十数時間をかけてゆっくりと乾燥させなければあっけなく死んでしまうそうです。さらに動き回ることができるというだけであって、その後通常の生活に戻れるかどうかは不明です。
 
 
《 特長 》  
◎体節性は不明確。基本的には頭部1環節と胴体4環節からなり、キチン質の厚いクチクラで覆われている。 
◎4対の脚には関節がなく、先端には基本的に4~10本の爪、または粘着性の円盤状組織が備わっている。 
◎体腔は生殖腺のまわりに限られる。 
◎多くの種では雌雄異体だが、圧倒的に雌が多い。腸の背側に不対の卵巣又は精巣がある。 
◎幼生期はなく、脱皮を繰り返して成長する。 
◎呼吸器系・循環器系はない。酸素、二酸化炭素の交換は、透過性のクチクラを通じて体表から直接行う。 
◎神経系ははしご状。通常、1対の眼点と、脳、2本の縦走神経によって結合された5個の腹側神経節を持つ。 
◎口から胃、直腸からなる消化器系を持つ。排出物は顆粒状に蓄積され、脱皮の際にクチクラと一緒に捨てられる。 
 
 
《 クリプトビオシス 》 
乾眠状態について「一旦死んだものが蘇生している」のか、それとも「死んでいるように見える」だけなのかについて、長い論争がありましたが、現在ではこのような状態を、クリプトビオシス(cryptobiosis ‘隠された生命活動’の意)と呼ぶようになっています。乾眠(anhydrobiosis)はクリプトビオシスの一例とのこと。他にも線虫、ワムシ、アルテミア(シーモンキー)、ネムリユスリカなどがクリプトビオシスを示すことが知られています。 
 
 
《 クマムシの生存期間 》 
クマムシは乾眠状態で長期間生存することができるとする叙述があります。例えば「博物館の苔の標本の中にいたクマムシの乾眠個体が、120年後に水を与えられて蘇生したという記録もあり。」など。そのように書いている教科書や専門書もありますが、ただし、この現象は実験的実証されているわけではなく、学術論文にも相当するものはではありません。類似の記録で、120年を経た標本にて12日後(これは異常に長い)に1匹だけ肢が震えるように伸び縮みしたことを観察したものはあるものの、サンプルがこの後に完全に生き返ったのかどうかの情報はなく、通常の条件では樽の蘇生能力は、動き回った記録は現在のところ、10年を超えるものはありません。また樽の保存条件に依存し、冷凍したり無酸素状態にしたりすると保存期間が延びることがわかっています。

 
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