理由は表紙のデザインがシャレていた &
「ツバル」を取材した記事があったこと。
管理人はツバルにゃ少し関心ありなんです。
No.313/3・4月号・特集「エコ・クリエイターパワー」
ツバルは地球温暖化の話題などで
数年前から度々メディアで取り上げられてきている国なので,
ご存知の方もいると思うけれど簡単にツバルを説明するとこんな感じ。
ツバルとは南太平洋にある9つの島々(環礁)からなり、
独立国としてはバチカンに次いで最も少ない人口のミニ国家。また、
海抜が平均2メートルと大変低く、近年では地球温暖化が原因と思われる
海面上昇による深刻なダメージをうけている国である。
以上、ツバルの説明でしたが、
広告批評に、こんなコピーがのっていましたのでご紹介。
「 ツバルは地球温暖化を広告する 」
ツバルの現状をわかりやすく伝えています。
このコピーのように温暖化がすすむほどにツバルは有名になるだろう。
国名: ツバル(Tuvalu)
面積: 約26平方キロメートル(日本の新島とほぼ同じ)/ 世界第192位
首都: フナフティ
人口: 9,652人(首都フナフティに約4300人)/ 世界第224位 *2006年度統計
海抜: 平均2メートル(最高5メートル)
民族: ポリネシア系(一部ミクロネシア系、フィジー系)
言語: ツバル語、英語(一部キリバス語)
宗教: キリスト教、バハイ教
政体: エリザベス2世女王を君主とする立憲君主制
通貨: オーストラリアドル
時差: 日本より3時間はやい
気候: 気温29~31度位
年間降水量:3,000mm(12月~3月は雨が多い)
*国名は、ツバル語で”8つの島”を意味しています。
これはツバルで人が住める島が8つだったことに由来していますが、
実際にはツバルは9つの島からなる国です。
ツバルの領土
9つの島
9つの島の名前と陸地面積 上から陸地面積の大きい順。
■ヴァイツプ島 (Vaitupu) / 5.63平方キロメートル ☆航空写真
■ナヌメア島 (Nanumea) / 3.87平方キロメートル ☆航空写真
■ヌクフェタウ島 (Nukufetau) / 2.99平方キロメートル ☆航空写真
■ヌイ島 (Nui) 2.83平方キロメートル ☆航空写真
■フナフティ島 (Funafuti) / 2.79平方キロメートル ☆航空写真
■ナヌマンガ島 (Nanumaga) / 2.78平方キロメートル ☆図
■ニウタオ島 (Niutao) / 2.53平方キロメートル ☆図
■ヌクラエラエ島 (Nukulaelae) / 1.82平方キロメートル ☆航空写真
■ニウラキタ島 (Niulakita) / 0.42平方キロメートル ☆図
*首都があるフナフティ島は見ため大きいけれど陸地面積は5番目
島の大きさと陸地面積の比較図
これは上の比較図を写真に置きかえてみたもの。
すべての写真がそろわなかったので中途半端ですが…
ツバルのことを知ったのは5年前。
その頃、地球温暖化をテーマにした広告の仕事があり、
温暖化について調べていたときにはじめてツバルを知ったんだな。
いまにも海に沈みそうな国があるという現実に驚いたけれど、
ネットで調べたり書籍を読んだりして感じたことは、
ツバルの人々は意外にあっけらかんとのんびりしているということ。
もちろん、ツバルの首相や一部の方々は深刻な問題としてうけとめているけれど、
多くの島民は「この国が沈むわけがない。」と思っている印象。
これはもともとの気質もあるだろうし、知識不足もあるんだろうけど、
なにより、島が沈みかけていることを除けば、この国は犯罪もエイズもなく、
島の人々は平和にハッピーに暮らしているからこそなんだと思う。
そんなツバルですが、収入の多くを海外の援助に頼っています。
ツバルは自給自足がベースの国ではあるけれど、
土地が貧弱で農業には適してなく、その上、天然資源もない。
一般的な外貨の獲得手段は出稼ぎです。
その他、産業と呼べるものは漁業と観光業。
政府の財源の主なものは切手とコインの発行くらい…
以下、援助および権利によるツバルの収入を列挙してみました。
↓この収入のおかげで平和にハッピーに暮らしていけるのかもしれません。
援助および権利による収入
■国際信託基金からの援助による収入。
(オーストラリア、ニュージーランド、イギリスにより設立。日本もサポートしている)
■アメリカ政府との漁業協定による収入。
■アメリカ政府との電話回線番号のライセンス使用料による収入。
■トップレベルドメイン名「.tv」のリースによる収入。
(これは有名な話で、10年間で50億円の契約を結んでいます。)
漁業権、回線、ドメインなど、国の権利を収入に変えています。
海面上昇で国の外観を削られていることを考えると、
外観のみならず、中身まで削られているように感じてしまうけれど、、、
それでもやっぱり「.tv」は幸運なことでした。
この収入により国連への加盟を果たし、島のインフラ整備、
航空会社の株の取得へと活用しています。
まさに天からの贈り物。
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これより、管理人の妄想モードに突入します。
このままの海面上昇ペースだと
今世紀中に海中に没すると言われているツバル。
すべての島ではないにしても、いくつかの島は残念ながら沈むだろう。
沈んでほしくはないけれど、
クルマと温暖化はきゅうには止まれない…
以下のような感じに進んでいくんじゃなかろうか。
まず、海面上昇により9つの島のうちのひとつが住めないという状況になる。
↓
その島の島民は首都があるフナフティ島へ移動。
↓
このときを合図に各国の本格的なツバル救済が開始される。
もちろん
お近くのニュージーランドへの移住が現実的なんですが
やはり自分達の国で暮らしたいだろうし、
ニュージーランド的にもウェルカム♩ではないだろう。
でも、ひとつの国が無くなるのを世界は黙ってみていないでしょ?
なので、ツバルを、いや、全人口の半数近くが住んでいる島、
首都のフナフティ島だけでも救う方法について考えてみた。
他の島は人が住めないまでも
国土を失わない程度に残す工事をするとして、
将来は、フナフティ島に全人口が住めるようにする。
防波堤の建設、浸水を防ぐ工事の他、
埋め立て工事をして土地を増やすのだー!
管理人の考えた計画(妄想)はこんな感じ
まず「フリーダム・オブ・ザ・シーズ」クラスの大型旅客船をご用意。
乗客定員は約3,600人なので
3回の乗船でツバル全国民をカバーできます。
フナフティ島を3分の1ずつに区分けし、
国民の3分の1ずつに世界一周旅行をさせ、
その旅行期間中にその土地の工事を行うというリッチな計画だ。
3回にわけて行うことで島全体の工事を
スムースに終えることができる。
世界各国からの支援金、人々からの寄付金が期待できるけど、
それでも莫大な費用がかかることは間違いない。
例えば、世界一周旅行中のツバルの人々の新生活を世界中に放送するなどして
費用の一部を捻出してみてはどうだろうか?
その他、未体験の豪華客船での生活に適応してゆく様を映像に残す。
寄港先の国々では歓迎されるだろうし、
当然、ドキュメンタリー映画の話もでてくるだろう。
その他、客船の外観・内部への広告料もおおいに期待できる。
島の工事の模様は船内で知る事ができるようにする。
世界一周旅行の役目を終えた客船はリニューアルし
豪華客船として再び利用が可能だ。
この世界一周旅行の期間に船内で語学・経済の勉強会などを行い、
今後のツバルを担ってゆく人材育成の機会にするのもいい。
いわば洋上のカルチャースクール。
世界を体験し再び島へ戻ったとき
援助にたよらない強いツバルの第一歩が始まるのかも知れない—。
沈みゆく島にはやはりノアの箱舟が必要だ。
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